韓国の大統領候補「清掃員と乞食の息子」「文字が読めない親の子」「貧農の息子」一方、日本の総理候補は全員親ガチャSSR

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29日に行われる自民党総裁選挙には河野太郎行政改革担当相、岸田文雄前政務調査会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の4人が立候補した。自民党総裁と日本首相の座がかかる今回の選挙状況は河野氏と岸田氏の男性候補間の対決に向かっている。

相対的に改革性向の河野氏の人気が高い中、果たして河野氏が安倍晋三(前首相)−麻生太郎(財務相)派閥連合の牽制を突破して勝利をつかめるかに関心が集まっている。

河野氏は過去の同僚議員から「人気もあり、能力もある。彼にないのは常識(だけ)だ」という評価を受ける日本政界の「異端児」だ。「一匹狼」ともいわれる。その河野氏が派閥政治の壁を乗り越えて勝利すれば、日本の権力地図に新たな線を引く「事件」になるとみられる。

しかし2人の「出身成分」をみると、主要派閥に立ち向かう河野氏も、主要派閥を背負って戦う岸田氏も共に政治名門家の「坊ちゃん」だ。河野氏の祖父は建設相・農林相に副総理まで務めた河野一郎氏、父は「河野談話」で有名な河野洋平元官房長官だ。

岸田氏の父も中小企業庁長官を務めた元衆議院議員で、祖父も衆議院議員だった。2人とも祖父と父から受け継いだ「地盤(後援会組織)」「看板(知名度)」「鞄(選挙資金)」の3バンを武器に成長した。

過去30年間に自民党総裁を務めた11人のうち9人が、2017年の衆院選小選挙区で勝利した自民党議員218人のうち33%の72人が世襲議員という世襲王国だ。その日本の典型的な政治構造の枠の中で繰り広げられる競争ということだ。

日本で世襲政治が活発であることについては「科挙制度などがなく階層間の身分移動の機会が周辺国より少なく、激しい競争よりも生まれた時から与えられる地位の世襲を自然に受け入れる風土のため」という分析がある。結果的にこうした政治体制が日本の政治と社会の躍動性を阻害するという批判が絶えないのも事実だ。

大統領選挙を控えた韓国の状況は日本とは対照的だ。大統領選挙支持率1−4位候補は事実上「無一物派」だ。清掃の仕事をする父と町市場のトイレの前でお金を受ける母の間に生まれて工場労働者として働いた李在明(イ・ジェミョン)京畿道(キョンギド)知事、無学の父と非識字の母の間に生まれた洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員、貧農の7兄弟姉妹の長男で水を飲んで空腹を満たした李洛淵(イ・ナギョン)前民主党代表の3人がそうだ。父が大学教授の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長は3人より状況は良かったが、尹前総長も自身の力で人生の道を切り開いてきた。

こうした候補が激突する韓国、坊ちゃん同士が対決する日本の状況は、両国の異なる歴史的背景と政治的土壌の産物だ。韓国政治の躍動性、窮屈なほど変化に鈍感な日本政治の特徴が明確に表れる点でもある。朴槿恵(パク・クネ)−安倍、文在寅(ムン・ジェイン)−安倍、文在寅−菅を経て順調でなかった韓日関係の前で、今度はどんなリーダーシップの組み合わせになるかが注目される。

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